私が新築住宅の営業をやるようになって10年になります。
この10年でお客さんの間取りに対する要望が変わってきたなと最近思うことが増えたので今回記事を書いてみようと思いました。
選ばれなくなった間取りはこちらの3つです
・スキップフロア
・バルコニー
・リビング階段
年配の会社の方に聞いたのはリビングを掘り下げて使うのも昔流行ったらしいのですが
結局、掘り下げたところを数十年後にバリアフリーにして埋めたお宅が何件かあると言ってました。
間取りにも流行りやリバイバル、時代に適さなくなってしまうものがあるんだと言うことを思いました。
スキップフロア
スキップフロアが欲しい!
って要望は3~4年前までは本当に多かったです。
スキップフロアを子供のスタディースペースにしたいやご主人の趣味のプラモデルを作る
スペースにしたいなど、確かに家族団らんで楽しそうな情景が浮かびます。
しかし使われてないんですよねー
先日も10年前に建てて頂いたお客さんの家を修繕に伺ったところ、お子様が作った工作や
本、おもちゃが散らかっていて本来の目的のようにスタディーコナーとして使われてはいません。
その他のお客さんもご主人の趣味のプラモデルを作って飾るスペースとして
スキップフロアーを作ったのですが全く使われてない様子で何も置いてありませんでした。
間取りプランを検討中には夢膨らむ感じでネットなどの画像を見ていても楽し気ですが
実際には使いづらいスペースとなってしまうようです。
バルコニー
バルコニーも要望としては多かったのですが現在では洗面脱衣室を大きくしたり
サンルーム、ランドリスペースを1階に設けて洗濯して乾かして収納の無駄なく出来る間取りが人気です。
洗濯物を2階まで持って上がって干すのは単純に大変ですよね。
最近はガス乾燥機なども人気です、特徴としては電気式の乾燥機よりもかなり早く乾燥が出来ることです。
干す手間が減って時短にもなるのでいいですね。
また、サンルームやランドリースペースを確保すると家が大きくなり土地の大きさに
よってはLDKや他の部屋をコンパクトにすることになってしまうのでガス乾燥機の選択は私的には良いと思っています。
さらにバルコニーの防水がFRPとなっていつことが多いので5~10年でメンテナンスが
必要になることもありますのでメンテナンスコストの面からもバルコニーは設けない方がよいと思ってます。
1点バルコニーを設けないデメリットとしては布団を干したい時に1階まで持って降りないといけないのは大変重労働です。
リビング階段
リビング階段は今でも要望はされますが、昔に比べるとかなり減ってきました。
私が住んでいる地域は北陸なのでリビング階段にすると階段室の窓や2階ホールの窓から
冷たい空気が流れ落ちてくる、はっきり言って寒いのです。
住宅の断熱性能や気密はとても良くはなっているのですが窓から冷気が伝わってくる。
最近はお客さんの方からもリビング階段にすると階段室や2階のホールまで暖めないと
行けないので光熱費の無駄なのでリビング階段は望みませんと言われたり、リビング階段
にするにしても階段に上がる手前に建具を設けて温めた空気を逃さないような間取りにして欲しいと言われます。
OBさんのお宅を訪問してもリビング階段の登り口にロールスクリーンを後で付けているお宅をたくさん見ました。
お客さんの意識もだいぶ変わってきたのでしょう。光熱費を考えて無駄なエネルギーは使わないような考えになってきているように思えます。
不景気のせいかもしれませんし
まとめ
私が新築住宅の営業をやるようになって10年ですがお客さんの要望も変わってきました。
上記で書いたこともありますが家の大きさも昔はお客さんと間取りの話をしていても40坪ぐらいの家を考えてますとよく言われましたが最近は36~38坪で考えてますと言われるようになりました。
不景気のせいもあると思いますが、お客さんの家に対する意識も変わりましたし無駄なものは持たないということも感じれます。
昔はとにかく納戸や押入れを作っておけば何か物を入れるやろうってなってましたが最近はミニマルな生活で家もコンパクト。将来独立していくお子様の部屋もコンパクトでOK。
みたいな感じになってきてます。
最近は分譲される土地の大きさも小さくなってきました、昔は60坪の土地が平均でしたが最近は55坪程度のとちです。
こうなると勝手に家も小さくなりますよね。
たった10年でこんなに変わったんだと改めて思いました。このさきも大きく変わっていくことは間違いないでしょう、家に対するお客さんの想いや意識もどんどん変わっていくでしょうから私達もどんどん変化していかないといけません。
お客さんにピッタリの家を提供できるように頑張ります。
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