今回は『貯金0・知識0から家を建てちゃいました!』という本を読んでみました。
感想としては面白かった
イラストレターのえのきのこさん、ご夫婦が家を建てようと思う
きっかけから夫婦の家づくりの気持ちのズレ、思わぬ壁や葛藤が
マンガで書いてあって思わず「くすっ」ってするところがいくつもありました。
本のタイトル通り、ほぼ貯蓄0で頭金をためるところから
完成、引っ越しまでの流れや土地、建物以外に必要な費用などを
知ることができるので、今から家を建てる人に読んでみて欲しい一冊でした。
私的には図面に寸法が入れてあって完成したときの写真がカラーで載っていたらもっと良かったかなと
あるあるネタ
家を建てる時のあるあるネタがたくさん
・ポイントとが付くからと思いカード払いで必要以上のモノを買っていることから家計の見直し
・ハウスメーカーに図面を依頼したら要望が反映されていない図面が何度も提示される
・工務店に予算内で家を建てれると聞いていたのに見積もりが出てきたら予算オーバーで工務店いハシゴを外される
・ご主人は車が大事 奥様はネコが可愛い 夫婦での方向性のズレ
・地鎮祭で青竹を用意しなくてはいけないことを知って驚く(私の住んでいる地域では住宅会社が用意しています)
何度言っても図面が要望と違うや見積もりが出てきてみたら完全に予算オーバー
なんて話は私もお客さんから何度もお聞きしています。
こんなことが普通にあるのが建設業界なのか!?
悩むよねー
えのきのこさん夫婦のエピソードとして紹介されてましたが
床や壁、扉、キッチンなど全てをコーディネートして
実物の床材を展示場で見てみたらイメージと違っていて
床材を変更したことによってコーディネートをやり直し!
悩むし、迷うし、難しいですよ
小さいサンプルや写真などでイメージはしてみるものの
実際にどのような仕上がりになるのか多くの現場を見ている私達でも、このコーディネートで大丈夫なのかと不安になることもあります。
だから私たちは日々知識と経験を増やしてお客さんの思いに応えたい。
先日もコーディネートの打ち合わせが終わったお客さんより連絡が
ありどうしたのかなと思ったら巾木の色を変更したいとのことでした。
そうなると決めた建具の色なども気になりだしたらしく
全体をもう一度確認しながら改めてコーディネート打ち合わせを行うことにしました。
着工後も大事
このえのきのこさんの本の中でも書かれていますが工事が
始まったら現場に顔を出すことはとても大事だと思います。
現場にいる職人さんや現場監督にお茶屋やお菓子の差し入れを
してコミュニケーションをとることが大事だと思います。
必ずしもお茶屋お菓子は必要ではありませんがコミュニケーションツールとして使う
職人さんや現場監督も人の子、差し入れをされれば悪い気はしないし、つも以上に心が入る
そうやって現場でちょこちょこ職人さんでも現場監督とでも話を
しているとちょっとした工事内容の確認ができ自分が思っている仕上がりになります。
カウンターや棚の高さも微妙に調整することも可能です。
こんなエピソードも紹介されてました。
LDKの壁や天井、キッチンが取り付けが終わった段階で
ダイニングテーブルを置くとリビングが狭くなってしまう。
元々リビングを広くしたいとの希望からできた間取りでしたので
キッチンのカウンターを作り直
してキッチンのカウンターで食事をするスタイルに変更しておられました。
これは図面を書いた人に問題があると思いますが工事をしている
時にちょこちょこ現場に顔を出していたからこそ気付けた問題です
入居後に気付いてキッチン部分のやり替えをやるとなると大事です。
家具もずらして周りのモノにホコリが掛からないように養生をして
工事も短期で終わらせるために複数の職人さんの段取りをして
工期をギュッと凝縮してできれば一日工事を終わらせる
住んでいる人も工事の人も大変です。
もしかすると狭いなと思いながら生活をしていたかもしれません。
現場で違うなと思ったら思い切って直すことも必要です。
おわりに
えのきのこさんのマンガで家を建てて引っ越すまでのエピソードが
面白く描かれたあとに実際の建築の法規や耐震や工法、建築材料
なども詳しく書いてあるので
これから住宅を建てる人に必要な情報が一通り入っている良い本でした。
この本のなかで書いてあることで私にもお客さんにも大事と思えた箇所を抜粋しておきます
工事の様子を自分の目で確認、現場監督とコミュニケーションを取っておくこともおすすめ、現場チェックで感じた疑問点や、現場監督と取り決めたことがあれば文章にしておき、日付入りで写真も撮影しておけば万一トラブルが起きた時も役立ちます。
貯金0・知識0から家建てちゃいました!
お互いの信頼関係がどれだけ築かれていたとしてもミスは、ある日突然おこります。
その時スムーズに問題を解決する手段としてメモや写真はとても有効です。
メモや写真がないと相手のことを疑って疑心暗鬼になったりします。
そうなると楽しい家づくりが苦痛に変わってしますかもしれません。
私はいつも問題が起きた時に大切にしているの先ず現場に行き
お客さんと打ち合わせした内容を確認しどのように対応できるのかを
お客さんとじっくり話をすること
じっくり話をすれば信頼関係は損なわれることはないと思い日々仕事をしています。
今から家を建てられる方は家づくりには、こんなことが起こることもあるんだなと頭の片隅に置いておく気持ちで読んでみられてはいかがでしょうか。
宜しければこちらのブログも読んでみて下さい
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