今回はリフォーム、メンテナンス
部で仕事をしていた時に、基礎コ
ンクリートから水が染み出してい
ると、お客さんから連絡があり原
因を探した結果、ユニットバスに
繋がっている配管の締めが甘く漏
水していることが分かったときの
話を書いてみます。
どんな状況だったか
現場に着いて先ず、お客さんが気
付いた基礎から水が染み出してい
る個所を外から確認して水道メー
ターをチェックしましたがメータ
ーは回ってなく問題ない、とりあ
えず床下点検口へ。
床下点検口を開けてみると床下に3
~4㎝ほど水が溜まった状態。これ
は驚きました。
今の住宅は漏水する可能性がすご
く少ない、しかも新築の建物とな
ると漏水していたことが経験とし
てありません。
当然、お引渡し前に漏水のチェッ
クもしてます。
それなのに床下に水が溜まってい
る。なぜ?!
なぜを考えるのも大事ですが今
は、床下の水を出さなければとい
うことでポンプを借りてきて床下
の水を出せるだけ排水して配管の
業者さんに床下へ入ってもらいま
した。
そしたらユニットバス付近から水
が漏れてきていることが分かりユ
ニットバスの配管部分を確認した
ところ配管の接続部分から糸状の
水が漏れていました。
原因はなんだろう?
原因は2つかと思います。
①水道メーターが回らないほどの漏水だった
②施工を誰がするかあいまい
お引渡しする時には配管業者さん
によって配管に圧をかけて漏水し
ている個所がないかをチェックし
ているのですが、圧はしっかり出
ていたようで漏水を発見すること
が出来なかったみたいです。
問題は②の最後に配管を繋ぐのが
誰なのかあいまい、ということで
す。
ユニットバスを組み立てる方が繋
ぐのか配管業者さんが繋ぐのかが
現場によって違うとのことでし
た。
昔、社内で誰が繋ぐか議論になっ
て、そのときは一応だれが繋ぐか
決めたらしいのですが、それが時
間とともにあいまいになってしま
ったようです。
今は配管業者さんにユニットバ
ス、キッチン、洗面化粧台、トイ
レのどの最終確認をしてもらって
います。
一番驚いたこ
私が一番驚いたし、一番の問題点
と思ったことがありました。
新築のお引渡し後に定期点検が3
ヶ月、1年、5年と続いていくの
ですが、その3ヶ月点検時に床下
が湿っていることを点検者の現場
監督にお客さんが伝えたところ
「そのうち乾きますますので大丈
夫です」と床下点検口を閉めたそ
うです。
この話をお客さんから聞いたこと
が一番驚きました。
今の住宅は基礎コンクリートをす
る前に防水シートを地面とコンク
リートの間に敷いているので基本
的に基礎コンクリートが湿ってい
ることはありません。
私はメンテナンスでたくさんの新
築住宅の床下を潜っていますが湿
気のある基礎コンクリートを見た
ことがありません。
お客さんの指摘があったときに監
督が原因を突き止めていれば3~
4cmも床下に水が溜まることはな
かったはずです。
私は、住宅の大敵は湿気とシロア
リだと思っています。
今の住宅は合版や石膏ボードを多
く使っていて、このような建材は
湿気にすごく弱です。それとシロ
アリは湿気があるところでしか生
きられないので湿気のある住宅が
シロアリの被害を受ける確率が高
くなってしまいます。
問題箇所の配管を締め直して漏水
を止めたあと床下にサーキュレー
ターを入れて一週間ほど乾燥をさ
せてましたが、合版や石膏ボード
への影響が心配です。
まとめ
失敗は誰にでもあります、ちょっ
とした確認をしておくことで防げ
る失敗もたくさんあると思いま
す。
このような出来事でチェック体制
が強化され今後、このような漏水
はなくなると思います。
ただ心配なのは、監督の問題への
対処や意識がとても怖いです。
今回は漏水という問題でしたが他
の問題でも同じようなことをやっ
ているのだと思います。
お客さんは何十年と建てた家に住
んでくのですから、その住宅に対
する意識をもっと高くしていかな
といけません。
住宅は引き渡して終わりではあり
ません、お引渡しが終わってか
ら、お客さんと住宅会社の本当の
お付き合いんが始まるのでと思っ
ています。
お客さんと良好な関係が築けるよ
うに頑張りたいと思います。
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