今回は『住宅インテリアのための実践カラーテクニック』
読んで勉強してみました。
そもそも何故にカラーテクニックを勉強しようと思ったか
住宅やお部屋、洋服でも、なんとなくまとまっている感じ
なんとなくコーディネートされている感じ
このなんとなくという自分の感覚だけを頼りにお客さんの住宅を
コーディネートしていくことに根拠があれば自信をもって提案や
お客さんが好みの住宅や部屋をセンス良く仕上げることが出来るのではと思ったことがきっかけになってます。
こちらの本の冒頭にもこのように書いてありました。
インテリアの空間は和洋の様式性は薄れ、定番的スタイルより自分の好きなものを自由にミックスするコーディネートが増えていると感じることが、最近は多くなりました。インテリアコーディネートにおいても一般のひとのレベルが上がり、プロのコーディネーターがカラーコーディネートやインテリアスタイルの基本を知らず、自分の感覚だけに頼るのは危険です。
住宅インテリアのための実践カラーテクニック
基礎を知ることが大切なんですね
日本のインテリアコーディネートは1980年代から始まっている
そうなので基礎を知ることは先人の方たちの知識を使わせてもらえるということになります。
お客さんが求めるものに基礎の知識、先人の知識を使かえば自信を
もって、お客さんが納得のいく素敵な空間に仕上げるお手伝いができると思います。
この本を読んで、
すぐに実践できると思えたことが3点ありました
①色をマイナスして考えること
②色のイメージと効果的な使い方
③ワンイメージコーディネートとマルチイメージコーディネート
色をマイナスで考えること
空間のベースをインテリア基本色トーン配色にすると、地味、平凡、控えめという印象になります、それていいのです。なぜなら、インテリアは内装以外の家具や小物、そして最後に人が入って初めて完成するものであり、それらを主役として引き立たせるにはベースはおとなしめにまとめておく必要があるためです。また、内装以外の後から入れる要素の自由度が高いことも理由の一つです。ビジネスマンのファッションで、スーツを紺やグレーなどのベーシックな色にすると、シャツやネクタイの色を自由に選べてコーディネートの幅が広がるのと同じです。
住宅インテリアのための実践カラーテクニック
色味や質感に関連性を持たせながら、家具や小物を盛り付けるためのシンプルな❝器❞をつくることがインテリア空間の成功の秘訣です。
シンプルな器をつくることがインテリア空間の成功の秘訣ということがとても響きます。
お客さんと打ち合わせして壁紙などを決めていても色を多く
使いすぎてしまってるなと感じることがあります。
ただ、お客さんが拘って選んだものにたいしてNOとは、なかなか言えない場面も実際にあります。
コーディネート打ち合わせをする前に「シンプルな器」が成功の秘訣と伝えておくことによってお客さんと私たちが一緒に迷走してしまうことを回避できそうです。
スーツの例えは毎日スーツを着て仕事をしている私にとって、とても分かりやすい表現でした。
因みに色の面積比は
ベースカラー:アソートカラー:アクセントカラー=7:2.5:0.5
ベースカラー=スーツ
アソートカラー=シャツとネクタイ
アクセントカラー=アクセサリー、バッグ、靴、時計、メガネ
色のイメージと効果的な使い方
赤:モダンな空間のアクセントとして少量使う
住宅インテリアのための実践カラーテクニック
オレンジ:アクセント的に使う。電球色の色として意識する
黄色:ブルーやグレーの配色として使う。明度をアップさせて大面積で使う
緑:色相とトーンを見極める。自然観を訴求するにはGY系
青:さわやかな青は大面積でも使用可。和風スタイルに藍色を使う。
紫:トーンの違いで和洋を意識して使い分ける
ピンク:清色と濁色のピンクを使い分ける
ゴールド:赤みと黄みの違いを意識する
シルバー:色味があるものとないものを意識する
白:モダンな白とエレガントな白を使い分ける
グレー:色味を整える。濃淡の効果を出す
黒:少量アクセント的に使う
このような効果的な使い方を知っているば、お客さんが好きな色を
どのように使っていけば狙ったインテリア空間に仕上げることができそうです。
私たちは知らずしらずの間に色のもつイメージで空間をとらえていると思います。
和の空間などは分かりやすいです。
赤と白や藍や紫などは自然と和をイメージする空間に仕上がります。
爽やかな空間を作りたければ青色をゆったりくつろぎの空間を演出したいなら暖色系の照明で部屋を照らしてあげればリラックスにピッタリな空間に仕上がります。
色が持つイメージや使う量などを調整つして狙った空間を提案していきたいと思います。
ワンイメージコーディネートとマルチイメージコーディネート
ワンイメージコーディネートとは一言で言うと同じような雰囲気のものでまとめる
部屋を構成要素(床、壁、天井、建具、ソファー、テーブル、小物など)
色・柄・素材・形を
SOFT↔HARD、WAEM↔COOLに分けてどのイメージの空間を作るかを決める
例えば:SOFTでWAEMな空間
SOFTでCOOLな空間
を作るのであれば同じようなイメージの床の色、壁紙、家具で統一して部屋を作る
メリットは飽きにくく時代を超えて人気になりやすい
デメリットは平凡で当たり前
マルチイメージコーディネートは、SOFTでWAEMな感じの空間に
HARDでCOOLなものを入れて意図して外すのがマルチイメージコーディネート
これにも基本があるようです
色、素材、形のうち1つ以上は揃える、特に色を揃えておくと失敗しにくいようです。
このこと1つ知っているだけで明日から使えるテクニックです。
まとめ
私が打ち合わせしている顧客さんは、みなさん拘りもあるし洋服のセンスなんかもいい人ばかり、そんなお客さんと打ち合わせする私がコーディネートの基礎を知らないまま自分の感覚だけで突き進むには、かなり厳しと感じていましたので、今回この本を読んで基本を知れたことは大変よかったと思います。
基本は少し分かったので、これから行くお店やホテルや旅館など、どのようにコーディネートされているのか見るのが楽しみでもあります。こうやって少し基本を知っただけでも楽しくなってきましたので更に知識を積み上げていきたいと思います。
今回は私の備忘録も兼ねて書いてみました。
ありがとうございました。
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