「家具配置のルール」 読んでみた 書評

書評

今回は、しかまのりこさんの「家具配置のルール」を読んでみました。



本を読み始めて「はじめに」ってところが
ありますよね



そこに書いてあったのが

なぜ私たちは間違ったレイアウトをしてしまうのでしょうか?
それは、家具をレイアウトする場合、「キッチンの前にはダイニングテーブル」、「ソファのそばにはテレビ」、などといったように一般的な固定観念に沿ってレイアウトしてしまっているからです。

しかまのりこ 「家具配置のルール」 より

いきなり先制パンチ的です。

守破離のを学ぼうと思い
この本を買ってみましたが
いきなりですか!?


でも読み終わってみると
今すぐお客さんに提案できることや
お客さんへの間取りの説明のなかで
取り入れることに気付くことができました。


特に私が取り入れたいことが
こちらの3点でした。

①動線をスペースとして考える
②部屋の真ん中に、大きめの家具を置かない
③LDKの使い方を変更する

この3点についてブログを書いてみます。


①動線をスペースとして考える

「動線」とは、人が部屋の中で動くラインのことで、目には見えない空間です。多くの方は、この動線を意識した家具のレイアウトを行っていません。そのため、部屋の広さを考えて家具を購入したのに、家具が大きすぎて部屋が狭くなったり、また動きにくいという問題が生じてしまうのです。

しかまのりこ 「家具配置のルール」 より


人が通る線ではなくスペースで考えると
実際に置ける家具のサイズが決まってきます。

その家具のサイズを間違ってしまうと
人の通るスペースに家具がはみ出してしまったりして
いつもの生活に不便を感じたり
空間が狭く感じる結果になってしまうんですね。


先日お客さんに提示した図面で考えてみると


図面でいうとこのオレンジ色で囲った部分が動線スペース

この部分に家具がはみ出してしまうと生活に
不便を感じることになるんですね。

この動線のスペースを確保していると
快適な生活ができそうです。

動線ではなくスペースで考えるといくことが大事
ちょっとした違いですが快適さが大きく
違うと思いました。

部屋の真ん中に、大きめの家具を置かない

先ほどの図面でリビングセットを大きなものに
変更をしてみました。

ちょっと大きすぎる物をおいてみると
実際の生活では圧迫感がかなりありそうです。

大きなソファの背もたれが高いとしたら
なおさら空間が狭くなって感じることが
想像できます。

さらに先ほど書いた動線スペースも確保できていないです。


壁から壁の間の寸法を分かってなかったり
動線スペースがどれぐらい必要かを分かっていないと
こんな失敗が起こってしましそうです。

これはダイニングテーブルでも同じことですね。
ダイニングテーブルを大きすぎるものを買ってしまうとやはり
圧迫感や動線スペースが取れなくなってしまいます。


家具選びは置ける家具を選ぶのではなくどの大きさまでが置ける
のかを考えて家具選びをすることが大切ですね。


③LDKの使い方を変更する

参考書や教科書などの子供の学習用品も、リビングに散らかりやすいものの1つです。とくに小学校低学年までは、”リビング学習”を実践するご家庭が多いためです。
また、テレワークの普及に伴い、リビングで仕事をする方も増えているため、仕事の道具や書類もリビング・ダイニングに集まってきます。
ソファでくつろぎたいときに、または食事のたびに、リビングターブルやダイニングテーブルから勉強道具などをどこか別の場所に動かさなければならないのは、無駄なだけでなく、イライラやストレスの元となります。

しかまのりこ 「家具配置のルール」 より



今回この本を読んで、これからのお客さんに一番提案したみたい
伝えてみたいと
思ったのが「LDKの使い方を変更する」でした。

ライフスタイルの変化に応じて
家具を変えてLDKの使い方を変更してみるのがいいのではと思いました。


図面でいうとこんな感じです。


お子様がリビング学習をするようにダイニンとしてではなく
学習や仕事のスペースとお子様が小さいときは使う。

お食事はリビングで出来るように最初は

カリモク家具


こんな家具をリビングに置いて食事


テレワークとして使うのであれば

壁を背景にしてテーブルを使う


お子様がまだまだ小さいときは

こんな感じでテーブルを置かなければ
大きな遊びスペースになります。


お子様の成長や家族の生活のスタイルの変化に
応じて家具の使い方を変更していく、
最初からダイニングセットやソファセットを
買うのではなく
同じLDKでも、このような多様な使い方が
できるのだと気づきました。



まとめ

今回この本を読んで
使いやすく生活が快適になる
家具の配置の仕方や家具の大きさを
どのように選ぶかなど今からすぐに
使える考え方を勉強することが
できました。

私は特に3点について書いてみましたが
その他にも
部屋が広く見える家具の配置の
仕方や市販の収納アイテムを
使って、お部屋をスッキリさせてたり

家具の配置を変更したときの
照明の位置が合わないときの対処の仕方など

平面図やパース、実際に使用した収納アイテムなども
掲載されているので
イメージがしやすくわかりやすかったです。

この本は、新築住宅やマンション
購入を考えている方はもちろん
リフォームのときにも役立つ一冊となりそうです。


COLLINO一級建築士事務所
しかまのりこさん Twitter

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