私たち住宅会社は、お客さん理想とする
お家を作るのが仕事。
お客さんの望む間取り、生活を形にして
お渡しする。
お客さんの言われた通り作るだけでは
ダメ
必要なものがしっかり備わってないと!
ある時お客さんと宅で何気ない話を
していたら「みなさんのお宅って、どこに
布団を収納してるんですかね!?」
そう、この宅には押入れがない。
無いわけではない。一階に和室が
あるので、そのには押入れがある
ただ2階にはない。
和室の押入れは五月人形、ひな人形、
座布団などが入るので季節替えの布団を
入れるスペースが無い。
それに主寝室と子供部屋は二階なので
わざわざ1階まで行って出し入れするの
は大変。
やっぱり二階に押入れは必要。
お客さんのご希望されるように
間取りプランを作成した。
和室はリビングにくっつけて玄関からも
入れるように。
洗面室と脱衣室は分けて、キッチンには
パントリーも設けて。
2階には主寝室、ウォークインクローゼッ
トと子供部屋2つにクローゼットを
一帖づつ。
それに2階ホールに書斎スペース用の
カウンターが欲しいとのご要望にも
すべて答えた間取りで建てさせてもら
いました。
ただやっぱり2階には押入れは
必要だった!
ほんとアホだ、自分が生活することを
考えても季節替えの布団などを入れるのに
絶対にあったほうがいい。
たとえウォークインクローゼットに
お布団などを収納するつもりの間取りでも
「2階に押入れを設けた方が使い
やすいですよ」と一言、アドバイスを
してあげないとプロではない。
このことがあって以来、どんな図面にも
押入れを設けるようになったし、お客さん
にも必要とお伝えしている。
なぜこのようなことになったのか。
お客さんは当然、いくつかの会社と
比較検討している、そんななかで要望を
満たす図面を提案するのは当然だが、
見積もり金額も気になる。
他社よりあまりにも高い金額の見積もりを
出したくないできれば他社より安い
金額で見積もりを出したい。
となると家全体の大きさを小さくして
金額を下げたいという考えが強くなり
必要なものが備わっていないや
大きさやスペースが不十分で
使いにくといった間取りが出来上がって
しまうことがある。
これでは、お客さんのこと本当に考えた
間取りにはなってはいない。
不親切。
ていうか失格。
営業マンはどうしても契約が頭にあるので
このようなミスを犯してしまう
可能性がある。
少し金額が大きくなってしまっても
使い勝手のよい間取りの提案を
しなければ、お客さんは何十年もその家に
住んでいかれるので不便がなく快適に
住める家にしなくては。
こんなことを痛感した出来事でした。
これから住宅を建てられるかたは
住宅会社と間取りプランの話をするときは
「布団はどこに収納しますか?」
と聞いてみたらいいと思います。
他にもキチンのゴミ箱や掃除機、雑誌や
子供の本や趣味のものやアウトドア用品、
防災グッズなおなど収納場所が不明な
間取りもあるのではないでしょうか。
広々したリビングや家事導線も大事だとは
思いますが。家を建てた人の悩みの
上位に「収納が足りない」と
アンケート結果もよくみかけます。
モノを持ちすぎるのはよくないかも
しれませんが、どれぐらいのものを
収納しないといけないのか
もう一度よく考えて住宅会社に一つ一つ
収納するモノと収納場所を確認しながら
間取りプランを作成してもらっては
いかがでしょうか。
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